パリでアタフタ

4日目〜パリにお別れ編

さぁ、お待ちかねのヴェルサイユ宮殿へと出発です
今日も晴れ渡る空、快適な陽気です

ヴェルサイユ宮殿はパリ郊外にあるので
ホテル近くの地下鉄からセーヌ川に浮かぶシテ島まで行き
RER(エール・ウー・エールという電車)のC−5線に乗り換え
「ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ」という終点駅まで30分くらいの距離です

地下鉄はほぼ独りで乗れるようになったものの
このRERが曲者で(^_^;)
tune氏と一緒に行けることになってかなり安心

さて、乗り継ぎに選んだ、パリのど真ん中にあるシテ島には
有名な『ノートルダム寺院』があります
セーヌ川を散策しつつ島へ渡ります
そして↓ワタシの後ろに写っているとんがり屋根の建物が
『コンシェルジュリー』
美しいシルエットに名前も優雅な響きですが、実は1200人収容可能な牢獄
“フランス革命時にはギロチン台への待合室”と呼ばれていたそうな

支払う金額や階級よって設備の違う牢屋にそれぞれ当時の姿をした人形
王妃マリー・アントワネットが最後のときを過ごした独房も再現されていました

後ろ姿の王妃マリー・アントワネット、常時監視する憲兵2名
衝立だけで仕切られた部屋でプライベートも失われ
美しい金髪も数日で白髪に変わってしまったほどの死に対する恐怖と
我が子の行く末を案じ祈りを続けた王妃
漫画「ベルサイユのバラ」と宝塚歌劇団全盛期世代のワタシには
今でも目に焼きついている光景です

フランス王族・貴族の栄華と終焉を一日で観光するコースなんだぞと
歴史に疎いtune氏に説明をしながら(笑)
コンシェルジュリーをあとにしました


歩くこと数分『ノートルダム寺院』へ到着

完成までに200年を要したゴシック建築を代表する寺院
ジャンヌ・ダルクの名誉回復審判をはじめ
数々の史実や物語となっている
ちなみにディズニー映画「ノートルダムの鐘」は観ていない

明かりはステンドグラスから差し込む光だけ
しんと静まりかえった中はひんやり重厚な空気が流れる

直径10mのバラ窓を彩るステンドグラスが美しい
螺旋階段を上れば、パリの町並みを360度一望できる塔なのだが
300段もあるようなのでパス
オランダでかなりな段数の狭い階段を上った疲労困憊の記憶がよみがえり
考えただけでも息切れが・・・

歴史背景をちょっと垣間見ただけで次の目的地へ向かう


ここのRERの駅名「St-Michel Notre-Dame」
入り口はすぐわかりましたが、切符を買って
ホームに入ったはいいけど、どの電車に乗ってしまっていいのか戸惑ったなぁ

2階建ての電車で見晴らしの良さそうな2階へ座る
パリ郊外の風景を堪能していると、どこからか音楽が・・・
だんだん近づいてくる
おじさん3人がフランス風の音楽を生演奏をしてくれている
サービスいいなぁと耳を傾けていると
演奏が終わるや否や、お皿を持って客席をまわっている
芸人さんたちだったのか
日本人は気前が良さそうにみえたのか、知らん顔してても
なかなか先へ進んでくれない(^_^;)
ありがとね〜〜雰囲気はよかったよ〜



終点なので間違えずに降り立ちました
駅前は観光地らしい土産物店が立ち並ぶ風景
徒歩数分 広い駐車スペースの奥に見えました宮殿門


写真A 当時のままかなぁ、石畳がゴツゴツで歩きにくい歩道
馬車だと辛かろうに・・


写真B 門までの距離・建物までの距離
ただならぬ広さを予感する

チケット売り場&インフォメーションで少し並んで
チケットにもいくつかランクのあることを教えてくれた
インフォで聞いていなかったら、丸一日フリーパスポート券を購入するところだった
かな〜り広い敷地面積だそうだ
移動には電動自動車のレンタルやミニ電車・馬車を利用するらしい
数時間しかここで過ごせないので、宮殿建物内部見学だけのコースを選択


もらった日本語パンフレット

領地の広さがおわかりいただけるだろうか

市民の困窮をよそに王宮の資金に物を言わせ、
想像を超えた贅沢三昧な暮らしが見て取れる

手入れの行き届いた庭園・泉、
庭園に張り巡らされた散歩道
ゴンドラを浮かべる運河
バラの季節だったらなおいっそう素晴らしく
浮世離れした景観なんだろう


離宮の方には、ナポレオン1世が皇妃と
滞在した建物や庭園もあり
マリー・アントワネットが愛した田舎風の別邸など
見学したいところは盛りたくさんなんだけど・・

すでにお昼どき、建物内見学は後回しにして
食事場所を探すため、宮殿建物の裏手に広がる庭園の方に来ました


写真C
後ろに左右に広がる“森”の中にカフェテリア・レストランやいくつものトイレなど
歴史的に関係ない施設が隠されている
樹で造られた迷路のような中にカフェテリアはあった

この森で王妃とフェルゼンが密かに愛を語り合ったのだろうか ムフ♪
とか想像をたくましくしながら(笑)
クレープと飲み物程度のランチを済ませ
いよいよ王妃やオスカルに逢えるぞ〜〜♪(蝋人形はありません)
撮影不可の場所が多く、王や王妃の居室などは撮れません
こちらは王室礼拝堂


そして有名な「鏡の回廊」
あぁ〜優雅なドレス着て歩きたいなぁ うっとり♪

他にも写真を撮ったのですが、詳しい案内の本がないので
これくらいにしときます
ヴェルサイユ宮殿に売ってるガイドブックを購入しそこねたのが失敗
公開しているのも全建物の一部だし、改修工事も行われていて
内部は疲れるほど距離ではありませんでした

ちょっぴり上流階級気分を味わったところで
この辺でパリ観光も終了です
観光シーズンを外れた時期だったで、どの場所でも混雑を避けられ
お天気にも恵まれてよい旅行でした

ホテル近くまで戻ってきました

やっとワンコの散歩している人を撮影できました
見ておわかりのように、ウンチ袋など排泄物を処理するものは
誰も持っていません
道路には結構ウンチが落ちています
パリは夜に雨が降ることが多いのか、朝にはオシッコ跡だけは
わからなくなっていますけど(^_^;)



最後の晩餐に選んだビストロです
日本語メニューがあったのが嬉しかった
フランスでは当たり前の食前酒のオーダーに
アルコール禁止中のtune氏が要らないと断ると
若いイケメンのボーイさんはすごく変な顔してました
ごめんね〜変な日本人で(ーー;)

メイン料理に、好物だけど滅多に食べられない「合鴨のロースト」
柔らかくてめちゃめちゃ美味しかった〜!
tune氏のビーフステーキは少々堅かったようです
店に入ったときからボーイさんの印象もいまいちで
こちらもぎこちなく緊張して、お料理の写真は撮れなかった

でも店を出るとき、客側の礼儀でもある「メルシー」と言うと
先ほどのボーイさんは、とびっきりの笑顔で応えてくれたんです
終わりよければすべて良し
最後の食事も思い出深いものになりました



パリにお別れ

最後の朝食(クロワッサンが最高)をいただいて、チェックアウト
tune氏が会計している間に撮影
この1テーブル椅子3脚がロビーの広さです
カウンター横にはカフェとオフィスがありますが、
いかに小さなホテルだったかおわかりいただけましょうか


スーツケースには目印のコギステッカー(^^)v

さぁ空港まで、またあのRERに乗って戻ります
空港からより市内から乗る方が難しいRERの駅 すごく広いの
2度目のtune氏も迷いまして冷や汗ものでした
やっと乗れた空港直行電車
これに乗らないと空港へたどり着けないのです


空港までノンストップなので、お客さんが少ない
ここでもまた音楽が聞こえてきました
今度はシャンソンを歌う男性の声です
近づいてきました
ラジカセにカラオケを入れてあるんかな、生歌を聞かせてくれました
このおじさんもお皿を持って回っていましたが
客のまばらな電車では収入は少なかったでしょうねぇ
最後にフランス気分を味わえてよかったよ

車窓から見る景色も見納め
工場の壁やトンネルのいたるところに落書きがありました
日本でも暴走族(?)みたいな落書きが多いですが同じダネ
でも、フランスの落書きの方が芸術的センスがあって上手いと感心しました(笑)

シャルル・ド・ゴール空港 出発は15:30ですが、
お昼は空港でとるべく早めに着きました 

前回のtune氏の出張では、この空港で爆弾テロ騒ぎがあって空港内へ入れず
ようやく乗り込んだ飛行機も、機内食製造工場の急なストライキで
定刻よりかなり遅れて離陸したという
今回は何事もないことを祈り、軽いランチを済ませてチェックインしようとしたら
人ごみを掻き分けて疾走してくる男性がワタシのすぐ脇を走り抜けた
警備の人たち数人、大声をあげて追いかけてく
逃げる男性が大きな荷物にぶつかり転倒
無事取り押さえられたところへ、
仲間らしき男性が警備員に腕をつかまれた姿で合流

スリ犯だったようです
フランスって結構物騒です(@_@。


はい、またエミネーツ飛行機でドバイへ向かいます
夜中0時ドバイ着
今度は迷うことなく免税店フロアに向かえましたが
案の定またワタシの靴が貴金属探知機に引っかかりました
もうぉ〜〜プリプリ
下見がしてあったので2時間で買い物もスムーズにでき
そしてまたバスで10分移動、滑走路まで10分
ドバイに別れを告げ、名古屋には17時すぎに到着しました

機内で見た映画は、行きが「タッチ」帰りは「県庁の星」
見たかった新作洋画は家でゆっくりDVDで見たかったのでパスしました


フランスでは、行かなかったバスティーユ広場やモンマルトルの丘、
ブルゴーニュ地方やプロヴァンス地方にも足をのばす夢もあったのですが、
この先の人生の楽しみに取っておくことにしました

長々とお付き合いありがとうございました